sumikaは、神奈川県川崎市出身のバンドで、現在は片岡健太さん(Vo./Gt.)、荒井智之さん(Dr./Cho.)、小川貴之さん(Key./Cho.)の3人で活動しています。
sumikaには、明るくポップな曲から、力強いロックナンバー、じっくり歌詞に浸りたくなる曲まで、さまざまな雰囲気の楽曲があります。
楽曲数も多いため、「sumikaをもっと聴いてみたいけれど、どの曲から聴けばいいんだろう」と迷うこともあるかもしれません。
そこで今回は、私がおすすめしたいsumikaの曲を、曲の雰囲気や聴きたい気分ごとに5つに分けて紹介します。
その日の気分や自分の好みに合いそうなところから、気になる曲を探してみてください。
聴いているだけで楽しくなるポップな曲
sumikaといえば、聴いているだけで楽しくなれるような、明るくポップな曲を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
華やかなサウンドや軽快なリズム、思わず口ずさみたくなるメロディなど、sumikaらしい魅力を感じやすい曲を集めました。
今回紹介する5曲以外にも、こうした明るく楽しい雰囲気の曲はたくさんあります。気に入った曲があれば、ぜひそこからほかの曲も聴いてみてください。
- Lovers
- 運命
- Shake & Shake
- MAGIC
- Phoenix
Lovers
軽やかなピアノと弾むリズム、華やかなストリングスが、ミュージカルのように場面を切り替えていくポップソングです。サビの「ねぇ!」など、合いの手のような掛け声が随所に入り、聴いているだけでも曲に参加しているような楽しさを味わえます。ライブでは客席からも声が返り、会場全体が笑顔に包まれるsumikaの代表曲です。
運命
数え歌のような言葉遊びと、目立つピアノが次々と展開を変えていく、冒険感のあるポップロックです。合いの手を返したり手拍子を重ねたりできる部分が多く、ライブではステージと客席が声を交わすうちに、大きな一体感が生まれます。にぎやかで遊び心がありながら、サビには仲間と一緒に前へ進んでいくような力強さも感じられます。
Shake & Shake
ピアノ、ストリングス、ホーンが次々と飛び込む、にぎやかなショータイム系ポップ。歌の細かなリズムと楽器の切り返しがぴたりとかみ合い、炭酸の泡のように弾みながら進みます。勢いのあるピアノソロも印象的で、大人数のパレードを見ているような高揚感があります。
MAGIC
明るいホーンと軽快なキーボードが主役級に鳴る、ダンサブルなポップロックです。跳ねるリズムにタンバリンなどの小気味よい音も加わり、街角のパレードのようにカラフル。ジャズやスウィングの香りがありながら親しみやすく、自然と体を動かしたくなります。
Phoenix
温かなピアノとストリングス、手拍子、重なり合うコーラスが次々と現れます。そこへ加工した歌声や打ち込みのビートが混ざり、sumikaらしい華やかさを現代的でシャープな音に仕上げたポップナンバーです。テンポは中くらいですが細かな音の動きが多く、軽やかに再出発する力を感じさせます。
背中を押してくれる前向きな曲
何かを頑張りたいときや、少し気持ちが落ち込んでいるときに聴きたくなるのが、sumikaの前向きな楽曲です。
ただ明るいだけではなく、悩んだり立ち止まったりする気持ちにも寄り添いながら、最後にはもう一度前を向かせてくれるような曲が多いように感じます。
新しいことを始めるときや、もうひと頑張りしたいときにも聴いてほしい5曲です。
- 「伝言歌」
- ファンファーレ
- Starting Over
- 雨天決行
- センス・オブ・ワンダー
「伝言歌」
長くそばにいた大切な人との別れが近づくなか、照れや強がりに隠してきた気持ちを、最後は逃げずに届けようとする歌です。相手の長所だけでなく、不器用さや癖まで知っているからこそ、その人が自分の一部になっていたと気づく過程が胸に響きます。感謝や大切に思う気持ちをうまく言えなかった経験がある人ほど、深く重なるでしょう。ライブで大合唱が起こると、一人の伝言が会場中の思いへと広がっていきます。
ファンファーレ
明るい朝だけでなく、雨や痛み、先の見えない時間まで受け入れ、自分から未来を迎えにいこうとする歌です。苦しさや自分の弱さをなかったことにせず、それでも顔を上げようとする姿に、ただ明るいだけではない強さがあります。迷いや傷を抱えたままでも出発できるというメッセージが、新しい一歩を踏み出す勇気をくれます。
Starting Over
過去を消してゼロからやり直すのではなく、喜びも悲しみも、悔しさや憧れもすべて連れて次へ進む歌です。これまで経験したことの一つひとつが、新しい一歩を支える力になると伝えてくれます。大勢のコーラスが重なる場面は、一人で立ち直るのではなく、仲間と一緒に未来へ向かう決意のように響きます。
雨天決行
何度夢の地図がぼろぼろになっても描き直し、大切なものを誰かに否定されても歩みを止めないと宣言する歌です。優しく慰めるというより、「まだやめたくない」という自分の本音を信じさせてくれるのが、この曲の力。繰り返される強い決意の言葉が、くじけそうな心を前へ連れ出してくれます。
センス・オブ・ワンダー
昔ノートに描いた夢と今の自分を見比べ、疲れたときこそ、最初に抱いていた「なりたい自分」を思い出そうと語りかける歌です。誰かの成功例や評価に答えを求めるより、自分が感じたわくわくを信じて一歩進もうというメッセージが込められています。軽やかな曲調も、挑戦を深刻に考えすぎなくていいと背中を押してくれます。
バンドのかっこよさを味わえる曲
明るくポップなsumikaとは少し違う、力強いバンドサウンドを楽しめる曲もおすすめです。
ギターやベース、ドラムの存在感が強い曲や、少しクセのあるサウンドなど、聴けば聴くほど楽器のかっこよさに惹かれる曲を集めました。
- ふっかつのじゅもん
- チェスターコパーポット
- ペルソナ・プロムナード
- Poker Joker
- ルサンチマンの揺籠
ふっかつのじゅもん
和の香りを帯びたギターリフで幕を開け、速いビートの上を歌と演奏が前のめりに駆け抜けます。力強いドラムと掛け声を入れたくなるフレーズが重なり、冒険へ飛び出すような高揚感を生むギターロックです。間奏ではギターがさらに前へ出て、曲の熱を一段押し上げます。
チェスターコパーポット
長く印象的なギターフレーズから始まる、遊園地のアトラクションのような一曲です。四つ打ちのギターロックを軸にしながら、ジャズ風、メタル風へと目まぐるしく変化。歌の隙間にもギターが細かく入り、間奏の鋭いソロでは演奏のスリルを存分に味わえます。
ペルソナ・プロムナード
畳みかけるボーカルと、楽器隊が一斉に音を合わせる細かなキメで、一気に駆け抜けるダンスロックです。ツイスト、サルサ、アイリッシュなど、世界各地の踊りを思わせるリズムが次々と顔を出します。曲の中を旅しているような展開と熱いギターソロから、sumikaの自由で攻めた一面が伝わります。
Poker Joker
低く重いビートと荒々しいバンドサウンドが押し寄せる、ラウドなミクスチャーロックです。言葉数の多いラップ調の歌が緊張感を作る一方、サビではメロディが大きく開き、激しさの中にも耳に残る親しみやすさがあります。力いっぱい叩くドラムと鋭いシンセソロが、怒りや焦りをそのまま音にしたような攻撃力を加えています。
ルサンチマンの揺籠
心拍が急に跳ねる瞬間を写したような鋭いピアノリフに、ヒップホップ寄りのビートを重ねた一曲です。片岡さんと小川さんがラップ調のパートとメロディを分け合い、二人の声の違いがぴりっとした緊張感を生みます。毒っ気がありながらリズムは軽快で、自然と体が揺れる仕上がりです。
バラード・ラブソング
明るい曲とは対照的に、静かに感情へ入り込んでくるような楽曲もsumikaにはあります。
恋愛の切なさや、人との距離、簡単には言葉にできない感情が込められた曲は、にぎやかな場所で聴くというよりも、一人でゆっくり音楽に浸りたいときに聴きたくなるものばかりです。
歌詞やメロディをじっくり味わいたい人におすすめしたい5曲を選びました。
- 願い
- 本音
- 溶けた体温、蕩けた魔法
- 透明
- 愛染
願い
好きな人の視線が自分ではなく別の誰かへ向いていると知り、叶わない恋を静かに受け止めていく物語です。初めはその人と日常を分け合う未来を思い描きますが、やがて自分の願いを手放し、相手の幸せを思う気持ちへと変わっていきます。冬から春へ移る景色も、恋を諦めきれない苦しさと、別れを受け入れようとする心の変化を映しています。
本音
投げ出したくなるほど苦しいときに、そばで支えてくれた仲間との時間を思い返す応援歌です。弱音や涙まで知っている相手だからこそ、もう一度一緒に夢の続きを見たいという思いが伝わってきます。普段は照れくさくて言えない感謝を、きちんと言葉にする大切さにも気づかせてくれる一曲です。
溶けた体温、蕩けた魔法
近づけば傷つけ合うのに、それでも離れられない二人を、ハリネズミのような関係に重ねています。表面だけの反応や数字で幸せを測るより、ぶつかりながらでも本音と互いの温度を確かめ合おうとする歌です。面倒や痛みも含めて人とつながることの価値を、温かく人間らしい言葉で描いています。
透明
大切な人への愛情を、飾った表現に逃げず、真正面から言葉にするラブソングです。結婚や子育て、年を重ねた先、そして人生の最後まで、特別な出来事だけでなく日常のすべてをその人と分け合いたいと願います。短くまっすぐな言葉を繰り返すからこそ、迷いのない愛の深さが伝わってきます。
愛染
もう戻らない相手を、かつて二人で暮らした部屋で待ち続ける人の喪失を描いた曲です。ソファの定位置や合鍵、夜更かし、季節ごとの思い出など、何気ない生活の記憶を重ねることで、いなくなった人の存在がかえって鮮明になります。相手の席を空けたまま現実を受け入れられずにいる姿が痛切で、愛の深さと失った悲しみが同時に迫るバラードです。
小川さん(Key./Cho)が歌う曲
sumikaでは片岡健太さんがメインボーカルを務める曲が多いですが、ここでは小川貴之さんの歌声を全面で楽しめる3曲を紹介します。
同じsumikaの楽曲でも、歌う人が変わることで曲の印象も大きく変わります。片岡さんとはまた違った小川さんの歌声を楽しめるので、普段とは少し違うsumikaを聴いてみたい人におすすめです。
- わすれもの
- シリウス
- 一閃
わすれもの
小川さんの柔らかくまっすぐな歌声がよく映える、さわやかで少し懐かしいピアノポップです。軽やかな鍵盤と穏やかなテンポが、久しぶりの友人と昔話をするような温度を生みます。派手に盛り上げるのではなく、聴くほどじんわり心になじむ曲です。
シリウス
感傷的なピアノを軸に、静けさから大きな広がりへと進む5分超のバラードです。小川さんのボーカルは繊細な歌い出しから次第に熱を帯び、暗さを抱えた美しいメロディを力強く届けます。上下のハーモニーも小川さん自身が重ねており、孤独な夜空がゆっくり広がるような深い響きを生んでいます。
一閃
逆再生のような不思議な音のあと、鋭いギターとドラムが一気に走り出す、短距離走のようなギターロックです。この曲はツインボーカルの曲ですが、小川さんと片岡さんが歌い継ぐメロディは、二人の声がバトンを渡すようで、曲の熱をさらに高めます。爽快さの中に焦りや闘志もにじみ、ライブで拳を上げたくなる一曲です。
まとめ
今回は、sumikaのおすすめ曲を曲のジャンルや雰囲気ごとに分けて紹介しました。
今回紹介した23曲の中に気になる曲があれば、ぜひそこから聴いてみてください。そして気に入った曲が見つかったら、アルバムやほかの楽曲にも少しずつ広げていくと、sumikaの新しい魅力に出会えると思います。


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